日本とNZの違いあるある②|最新トレンドから、芝刈り機まで!?「おもちゃ」事情

ニュージーランドのおもちゃ売り場に見える遊びの文化
前回のスーパー編に続き、今回は「おもちゃ」をテーマにNZと日本の違いを探ってみました。 子どもの遊び場をのぞくと、その国の教育観や、子どもたちにどんなふうに育ってほしいかという「願い」が見えてくるから不思議です。
最新トレンドから、NZならではのダイナミックな外遊びグッズまで。現地で見つけた「ちょっと面白い違い」をまとめました。
1. キャラクターに見る「日常」と「憧れ」
NZのキャラクター売り場を覗くと、
『Bluey(ブルーイ)』や『PAW Patrol(パウ・パトロール)』などのキャラクターが目立ちます。これらは等身大の家族や、街を助ける身近なヒーローとして、特に小さな子どもたちに絶大な人気を誇ります。
そしてもう一つ、日本以上に根強いのが『スパイダーマン』や『バットマン』といったアメコミヒーローたち。 日本では流行のアニメが数年で入れ替わることが多いですが、NZではこれら「レジェンド級」のヒーローが常に主役。パジャマからお弁当箱まで、スパイダーマン一色という子も珍しくありません。「かっこいいものは、ずっとかっこいい」という、普遍的な憧れが売り場に溢れています。
2. 「暮らしの真似」が遊びになる。DIY&庭仕事グッズ
NZらしいと感じるのが、大人の日常作業をそのまま小さくしたような「お手伝い系おもちゃ」の充実ぶりです。
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本物そっくりの芝刈り機: パパやママの真似をして庭仕事に参加するのがNZ流。泡が出るタイプや音が鳴るおもちゃの芝刈り機は、もはや定番中の定番です。
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DIYワークベンチ&工具セット: 週末に大人たちがデッキを直したり家具を作ったりする姿が身近なため、本物そっくりの工具セットや組み立て式のワークベンチが人気です。ただ遊ぶだけでなく、「自分で直す・作る」という文化が子どもの頃から根付いています。

3. 外遊びの規模がとにかくダイナミック!
屋外で過ごす時間が長いため、外遊び用グッズのサイズ感と種類も豊富です。
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電動ライドオン: 実際に運転できるバイクや車の種類が非常に多く、庭や公園で豪快に走らせるのが日常です。
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充実の砂場&ビーチグッズ: ビーチが生活の一部。バケツやスコップなどの砂場セットはとにかく種類が豊富で、おもちゃ屋だけでなく薬局(Pharmacy)などでも手軽に売られています。
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庭用プール: 夏になれば、庭に設置する本格的な大型プールが売り場の主役になります。

4. おもちゃは「シェア」して楽しむ。トイ・ライブラリーの存在
NZには、Op Shop(リサイクルショップ)での中古品のやり取り以外に、「Toy Library(トイ・ライブラリー)」という素敵な文化があります。
これは、本のように「おもちゃを貸し出してくれる」地域コミュニティの施設。 「子どもはすぐに飽きてしまうもの」という前提で、地域のみんなでおもちゃをシェアし、遊び終わったら次の子へ。 おもちゃをどんどん買い足して増やすのではなく、環境を大切にし、限られた資源をみんなで楽しむ。そんなNZの「大らかな合理主義」が、この仕組みに詰まっている気がします。
まとめ:遊びの中に、暮らしの哲学がある
日本のスーパーやおもちゃ売り場で見かける「完成度の高い最新玩具」と、NZで目にする「シンプルでダイナミックな道具たち」。
どちらが優れているということではなく、そこにあるのは「遊び」に対する価値観の違いです。 お店が完璧な楽しみ方を提供してくれる日本に対し、NZは「外に持ち出してどう遊ぶか」を本人に委ねているような、自由で大らかな雰囲気があります。
こうしたおもちゃ一つひとつの違いを知ることも、異国の文化を理解する面白い一歩になるはずです。
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