9000kmも離れているのに？日本とニュージーランドの意外な共通点

〜1万キロ離れていても、どこか懐かしい「島国の心地よさ」〜

「遠い国」なのに、なぜか落ち着く理由

「日本から一番遠い島国の一つ」と聞くと、ニュージーランドは、日本とはまったく違う国だと感じる方も多いかもしれません。

ところが実際に訪れてみると、

• 風景の雰囲気

• 人との距離感

• 街全体の落ち着き

• 自然との向き合い方

に、日本人にとってどこか懐かしく、心が落ち着く共通点を感じる場面が多くあります。

今回は、地形や文化、国民性、そして暮らしやすさを支える社会の考え方まで、日本とニュージーランドの意外な共通点を分かりやすくまとめました。

1. 南北に長い島国と、四季のある風景

地形が似ているから、景色も似ている

日本とニュージーランドは、どちらも南北に細長い島国です。

国土面積も、日本が約38万㎢、NZが約27万㎢と、大きくは変わりません。

• はっきりした四季
  
  季節は日本と逆ですが、春夏秋冬の移ろいを感じられる点は共通しています。

• 山の多い国土
  
  国土の多くを山岳地帯が占め、美しい山並みや渓谷、湖が点在する風景は、日本の地方を思わせることも少なくありません。

「海外なのに落ち着く」と感じる理由の一つは、こうした地形や自然環境の近さにあるのかもしれません。

2. 世界有数の温泉・火山国

火山と共に生きてきた国

日本とニュージーランドは、どちらも環太平洋造山帯に位置しています。

火山や地震が多いという点も、共通する特徴です。

• 温泉地の存在
  
  NZ北島のロトルアは、地熱活動が活発な温泉地として知られ、日本の別府や箱根を連想する方もいます。

• 象徴的な山
  
  北島のタラナキ山は、その美しい円錐形から、映画『ラスト サムライ』で富士山に見立てて撮影されたことでも有名です。

自然の厳しさと美しさの両方を受け入れてきた歴史も、両国に共通しています。

3. 先住民文化に見る、自然への敬意

マオリ文化と日本の精神性

ニュージーランドの先住民であるマオリの文化には、日本の価値観と重なる部分が多く見られます。

• 自然を敬う考え方
  
  山や川、森など、自然界のあらゆるものに意味や魂が宿ると考えるマオリの思想は、日本の「八百万の神」の考え方と通じるものがあります。

• 伝統を大切にする姿勢
  
  ハカや彫刻文化などを、教育や国の行事の中で守り続けている姿勢は、伝統文化を重んじる日本とも共鳴します。

4. 実は近い？控えめで穏やかな国民性

目立ちすぎないことが美徳

ニュージーランド人（キウイ）は、欧米諸国の中では比較的控えめで、

日本人に近い国民性だと言われることがあります。

• Tall Poppy Syndrome
  
  「背の高いポピーは刈られる」という考え方があり、成功を過度に誇らないことが好まれます。
  日本の「出る杭は打たれる」に非常に似ていて、才能や野心を隠し、謙虚に振る舞うことを美徳とする文化と共通しています。

• 礼儀やマナーを大切にする文化
  
  見知らぬ人へのさりげない親切や、公共の場での落ち着いた振る舞いも、心地よさにつながっています。

5. 島国ならではの豊かな海の恵み

素材のNZ、技術の日本

四方を海に囲まれているため、どちらの国でも新鮮な海の幸を楽しめます。

• NZのシーフード
  
  ムール貝やサーモン、牡蠣など、素材の良さを生かしたシンプルな料理が魅力です。

• 日本の食文化
  
  魚の種類や刺身としての繊細な調理技術は、日本ならではの強みだと改めて感じさせられます。

6. 暮らしやすさを支える社会の考え方

清潔な街並みは「仕組み」で守られている

ニュージーランドの街を歩いていると、全体的に整っていて、気持ちよく過ごせると感じる方も多いでしょう。

それは個人のマナーだけでなく、行政が担う役割が明確に定められていることも理由の一つです。

• 公共施設や街の管理は、自治体の業務として制度化しているため、街中のトイレも綺麗なことが多い

• ゴミ箱の設置や回収も、街全体を維持するための仕組み

「清潔であること」を社会全体で支える考え方は、日本と共通する価値観と言えます。

遠くて近い、心がなじむ島国

日本とニュージーランドは、約1万キロ離れていますが、

• 自然と共に生きる姿勢

• 伝統を大切にする文化

• 控えめで穏やかな国民性

• 暮らしやすさを重視する考え方

といった、島国ならではの共通点を多く持っています。

「海外に行ってみたいけれど、文化の違いが不安」

「落ち着いた環境で生活してみたい」

そんな方にとって、ニュージーランドはとても相性の良い国かもしれません。

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