【NZ留学の医療費】意外と安心!必須保険とACC制度の仕組みをわかりやすく解説

留学費用の“見えない不安”をクリアにする医療ガイド
海外留学で多くの親御さんが心配されるのが、「もし病気やケガをしたら、医療費はいくらかかるの?」という点です。
ニュージーランドには、
・加入必須の医療保険
・事故の治療費を補償する公的制度(ACC)
が明確に整備されており、予想外の高額請求に悩まされるリスクは非常に低い国です。
今回は、ニュージーランド政府・NZQA・ACC の一次情報に基づき、留学中にかかる医療費の目安、保険制度、利用方法をわかりやすくまとめます。
NZ留学で「医療保険加入」が義務の理由
■ 1. Code of Practice で“保険加入が必須”と定められている
ニュージーランドの全教育機関は、
The Education Code of Practice 2021 に従って運営されています。
この中で、学校は以下を義務として明記しています:
-
留学生は滞在期間すべてをカバーする医療保険に必ず加入していること
-
加入していない場合は入学できない
(=“任意”ではなく留学の必須条件)
→ NZ留学では、医療保険加入は「万が一の備え」ではなく「法律で決まった必須手続き」です。
■ 2. 公的補償制度 ACC が留学生にも適用される
ニュージーランドには、
事故によるケガの治療費を補償する ACC(Accident Compensation Corporation)
という国の制度があります。
ACCは、
-
交通事故
-
スポーツ中のケガ
-
学校での事故
など、あらゆる“事故ケガ”に適用。
そしてこの制度は
留学生(短期滞在者)も対象
です。
ACCのポイント
-
適用されると治療費は無料または大幅に軽減
-
病気(風邪やインフルエンザ)には適用なし
-
ケガの場合、最も頼れる制度
実際の医療費はいくら? 相場と保険がカバーする範囲
■ 1. 一般診療(GP:かかりつけ医)の費用目安
| 受診内容 | 費用の目安(保険適用前) | 保険のカバー |
|---|---|---|
| 風邪・発熱などの一般診療 | NZ$50〜$100/回 | 医療保険が補償 |
| 軽いケガ(ACC対象外) | NZ$50〜$100/回 | 医療保険が補償 |
※初診・時間外はやや高くなる場合があります。
→ 大半のケースは保険でカバーされるため、自己負担は非常に少額。
■ 2. 緊急病院(Emergency Department)の費用
| 状況 | 保険・制度 | 留学生の負担 |
|---|---|---|
| 事故によるケガ | ACCが適用 | 無料〜ごく少額 |
| 病気による緊急入院 | 医療保険が適用 | 数千ドルの請求が保険で補償 |
→ 事故の場合は“ほぼ無料”という国は世界的に見ても珍しい仕組みです。
■ 3. 保険の賢い使い方(必ず覚えておきたいポイント)
● 受診前に「保険会社の提携GP」を確認
保険会社に電話すると、その地域の提携クリニックを案内してくれます。
-
キャッシュレス(保険会社へ直接請求)
-
手続きが簡単
-
後日の請求が不要
提携先を使うだけで手間が大幅に減ります。
● 診療明細書(インボイス)は必ず保管
後日請求が必要になる場合、
インボイスとレシートが唯一のエビデンスになります。

親御さんが知っておくと役立つ“医療トラブル時の流れ”
-
学校へ連絡
→ ホストファミリーまたは学校がサポート -
提携GPまたは病院へ移動
→ 保険会社と学校が連携 -
ACC対象か保険対象かが判断される
→ ほとんどのケースで自己負担はごく小さい -
治療後、保険請求 or 直接請求で完了
※保険とACCが二重で請求されることはありません。
NZ留学は“医療費の透明性”が大きな安心材料
ニュージーランドは、
保険加入が法で義務化され、事故補償制度ACCも留学生に適用される国です。
そのため:
-
予想外の高額医療費は発生しにくい
-
事故の場合は国の制度で大きく守られる
-
医療保険とACCの2本柱で、安全性が非常に高い
留学中の「もしも」の不安が大きく減るため、送り出す親御さんの安心感につながる制度が整っています。
ニュージーランドは、教育環境だけでなく“医療の仕組み”でも留学生に優しい国です。
安心して留学を検討していただける材料として、ぜひお役立てください。
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